はじめまして。
今他院に通院していて、クロミッドを5周期飲みました。5周期とも先生
から指定された排卵日前後3日間は毎日タイミングも取れています。基礎
体温もきれいな二層で排卵後のエコー確認もしていただいたのでタイミ
ングは合っていると思います。しかし全く妊娠しません。
また生理がきたらクロミッド処方するから来てと言われています。
妊娠しないことが不安になってきて意味があるのかなあと思ってしまい
ます。

　非常に回答が難しい質問です。質問の真意は「排卵しているのに何故
妊娠しないか？」の意だと思います。
　妊娠する経緯は教科書に書いています。１）セックスをする。２）射
精をする。３）精液が膣内に入る。４）精液の中に十分な正常活動精子
がいる。５）多数の活動精子が頸管粘液を通過して子宮内から卵管に移
動する（＝"フーナーテスト陽性"＋"卵管通過性良好"）。５）その時に
合わせて排卵が起きる。６）排卵した卵子を含む卵丘が卵胞から放出さ
れて卵管内に吸入される。７）卵管膨大部で卵丘と多数の精子が結合し
、精子が卵丘と卵子の透明帯を破って卵子内に侵入して、受精する。８
）受精卵が発育する。発育した受精卵は排卵後の４日目〜６日目前後に
卵管から子宮の中に戻され７日目ぐらいに子宮内膜に着床する。９）着
床後に受精卵が順調に発育すれば月経がなく妊娠反応が陽性になり妊娠
する。受精卵に異常があれば発育が止まり、通常の月経となる。９）妊
娠した後も順調な経過であれば、妊娠４０週前後まで胎児は発育する。
１０）陣痛が発来し分娩に至る。
　また教科書には「避妊をしない排卵が正常な妊娠適齢期女性であれば
、１年以内（通常では１２回の排卵）に約８０％が妊娠する。」と説明
されています。言い換えれば、通常周期では「１２回の排卵で１回の妊
娠が起こる。」と考える事もできます。
　「ご質問のクロミッドの５周期目で妊娠しない理由は」他の状況がわ
かりませんので回答ができないのが現実です。
　当院では、妊娠するかしないかは「人知のおよぶ事ではない」ので自
然体（妊娠を期待し過ぎないようにと」を指導しています。

生理周期は大体36〜48日です。人生に1度だけストレスで60日がありまし
た。

不規則なので婦人科へ行き排卵誘発としてクロミッドを処方されました
。
その日には生理終わってしまっていたので服用は生理後の2日目でした。
D7です。

ここで質問です。
普段生理周期が長い人がクロミッドを飲んだことで、D9やD10で排卵が起
こることはあり得ますか？クロミッド服用が2日遅れましたが、クロミッ
ド服用中に排卵が起こることはあり得ますか？
基礎体温を付けてますが、D9に急に下がってその後2日間、今日も上がっ
てます。その頃に排卵検査薬はやっておらず、D10とD11は陰性でした。

昨夜寝る前に熱があり体調悪かったことも関係あるのかどうか。色々重
なりわからなくなってしまいました。

ちなみに過去にクロミッドを1周期だけ服用しました。そうすると、周期
は34日と早い効果が見られました。この頃の排卵はD19だと思われます。
ただ、1周期のみなので参考にはできないかなと。


最後までお読み頂きありがとうございました。

　クロミッドの服用で排卵が起こる事はあります。
（！）月経周期が「視床下部ー下垂体ー卵巣システム」によって働いて
いることはご存知だととの前提で説明します。クロミッドはエストロゲ
ンの作用を消す薬品ですから、クロミッドを服用すると「視床下部」は
急いで「LH・FSH」を作ろうとします。
（２）「1345」さんは、月経周期が長いので、「多嚢胞性卵巣(LH高値)
」や「視床下部性排卵障害(LH・FSH・E2低値)」の可能性があるのでしょ
うね。
（２）上記の方達は時折「無排卵性出血」を起こすことがあります。無
排卵性出血には大まかに２通りあり、(a) 内膜がある程度厚くなった後
に卵胞が消退して月経(内膜の剥離）が起きる場合と、(b)卵胞が発育し
、内膜が厚くなったけれど排卵せず、エストロゲンが一時的に減少し、
内膜の一部または全部が剥がれて月経か月経用の出血がある場合があり
ます。この２者の区別は出血中に超音波検査で卵胞サイズと内膜の厚さ
を見ないといけないので「通常では行いません」。
（３）卵胞が退縮している時にクロミッドを服用すれば、視床下部のGn
RHを刺激して、下垂体のLH・FSHの産生を促し、結果とし「卵胞発育」が
起こります。つまり「通常のクロミッド周期」となります。
（４）しかし、月経後(無排卵出血だった可能性があります)の２日後に
卵胞がφ１８〜２０mm前後で残っていて、クロミッドを服用すれば、視
床下部のGnRHを刺激して、下垂体のLH・FSHの産生を促し、排卵に必要な
「LHサージ」が起こり、残っていた卵胞が排卵します。
（５）最近はあまり聞きませんが、以前の事です。体外受精周期の時に
hMGを使いすぎて多数の卵黄が生じた時は「OHSS(卵巣過剰刺激症候群)の
予防に、hCGの注射ではなくクロミッドを内服されて「内因性のLHサージ
」で排卵させるとOHSSが減少する」という「学会発表」を聞いたことが
ありました。現在では採卵した「受精卵」は凍結させるので、OHSSは怒
らなくなり、聞かなくなりました。
（６）今回の「1345」の方は、（４）によって排卵が起きたと考えます
。妊娠しなければ、きちんと「月経」がきますので、次週期の月経５日
目からクロミッドを服用すれば問題はないと考えます。

　月経には、排卵性月経と無排卵性月経（消退出血）があり、区別がつ
かないB梅があります。「1345」さんは、基礎体温を記録されているよう
ですので、受信する前の月経前は基礎体温の高温期がなかったのではな
いでしょうか。そうであれば（４）の可能性が更に高くなります。もし
、基礎体温が上がっていたのであれば、クロミッドの内服が遅すぎて、
卵胞あがφ１６mm程度でLHサージを誘発して（強制的に）排卵させたこ
とになります。
　いずれにせよ、次週期のクロミッドの服用方を守れば問題はありませ
ん。

以前、貴院にて排卵誘発剤を服用しながらタイミング療法を受けて、第
一子を妊娠出産致しました。第二子に関しては、自然妊娠で出産しまし
た。今後、第三子の妊娠も考えたいと思っていますが、主人が単身赴任
となるためタイミングなども取りづらい状況になります。このような場
合、人工授精などの手段を最初からとることは可能なのでしょうか。
自分の年齢、子供の年齢はそれぞれ35歳、1歳、3歳であり、もう少し子
供か大きくなってからの妊娠でも良いかと思う反面、自分自身の年齢を
考えると早い方が良いのかなとも思っています。
以上、よろしくお願いいたします。

　ご主人の帰省日が前月にわかっていれば、帰省に合わせて排卵日を調
節することが可能です。人工受精にするかタイミング療法を行うかはそ
の時の判断で間に合うと思います。今から治療を始めて早く妊娠しても
出産は来年となります。

お返事頂きありがとうございました。また主人に相談して受診致します
。