1)妊娠初期の子宮の中には胎嚢(GS)が見えます(当院HPの「妊娠診断-(
写真参照)」)。時々胎嚢の外側に、小さなな砂粒状の液体が黒っぽく溜
ったスペースが観察される事があります。その多くは子宮内腔に溜った
内膜の分泌液ですが(外出血はない)、時には切迫流産の出血(血腫)の事
もあります。切迫流産で出血した場合は、外に出ないで子宮の中に溜っ
て血腫大きくなると、胎盤が剥がれ流産になる可能性が高くなります。
外出血となり血腫が小さければさほど影響はありません。血腫は、出血
が止まれば、そのうちに溶解して吸収されるか、流れ出て消えます。
2)妊娠すると15〜20%の方が流産しますが、流産の原因の60〜80%は胎児
の異常とされています(稽留流産や子宮内胎児死亡などで不可避の出来事
)。残りの20%前後に子宮内感染や過度の子宮収縮や子宮頚管無力症など
があります。
3)妊娠7週で胎児心泊が正常であれば、通常は安静のみで子宮の収縮が
取れますので、心配ないと考えます。安静で子宮収縮が取れない場合は
抗生剤や子宮収縮抑制剤を内服する事になると思います。
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