月末〜月初めは事務仕事で忙しくなり返事が遅れがちになります。ス
ミマセン。「にきび」の原因の多くは、1)毛嚢の脂腺の分泌過剰とニキ
ビ菌(アクネ桿菌)の相乗作用によるものです。2)排卵障害がある一部の
女性では(女性ホルモン=エストロゲンの前駆物質である男性ホルモン=テ
ストステロンが高くなり)ニキビが出来やすくなります。3)また体質や
遺伝によって出来やすい方もいます。当院でもニキビの治療をしていま
すが8割以上の方の皮膚が綺麗になっています。「ピル」は2)のタイプの
女性のニキビに効果的です。「ピル」でニキビが改善しない場合は1)や
3)のタイプのニキビと考えて、テトラサイクリン系の抗生剤の低量長期
投与を行います。通常では1〜2月でニキビが減少し6ヶ月ぐらいで消えま
すが、中止するとすぐに再発しますので、ニキビが消えた後も3〜6ヶ月
間は服用を続けます。テトラサイクリン系の抗生剤はニキビ菌に対して
殺菌作用(菌を殺す)ではなく静菌作用(菌の発育を抑制する)なので、自
己の白血球などが菌を処理しないと菌が消えないからです。また、治療
中は脂類の摂取を控えることも重要です。抗生剤の内服中でもピーナッ
ツやケーキを多く食べるとニキビが出来ます。イギリスでは「フィッシ
ュフライ」を食べ過ぎてはいませんか。
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