妊娠の診断

 排卵があっている女性で性交渉があれば妊娠する可能性があります。妊娠したかどうかを調べるためにチェックする方法がいくつかありますので、紹介します。その中のいくつかは確実に妊娠を判定する方法ではありません。

A.妊娠を疑う時。
   
 1)予定の生理が来ない。
    2)排卵後や生理前のように胸が張った状態が続いている。
    3)気分が悪い。胃が痛い。吐気がある。体調がすぐれない。
    4)微熱が続いている


 *1:排卵の後は卵巣から黄体ホルモンが出ます。その黄体ホルモンの影響で乳腺が膨らみますので、妊娠すると胸が張った状態が続きます。生理が遅れて胸の張りが続く時は妊娠を疑います。

 *2:「気分が悪い」・「体調がすぐれない」という症状が悪阻(つわり)の事があります。実際に内科を受診し妊娠の検査をせずに、レントゲンや胃透視検査を受けた方もいますので、注意して下さい。

 *3:妊娠すると体温(基礎体温)が上昇します。時には37度以上に上昇することもあり、体調不良(つわり)と重なって風邪と思い風邪薬を服用する方もいます。

B.妊娠を確定する時。
    1)基礎体温の高温期が3週間以上持続している。
    2)尿で妊娠検査をし、陽性となる。
    3)受診して超音波検査を受ける。


 *1:通常では基礎体温の高温期は12日〜14日間(2週間)ですから、高温が3週間続けば妊娠の可能性が高くなります。ごく稀ですが想像妊娠でも基礎体温が持続して高温となることもあります。

 *2:妊娠すると胎盤から「hCG」という胎盤ホルモンがでますが、そのhCGを検出する方法が妊娠検査薬です。最近の市販の検査薬にはhCGが1単位あれば陽性になるのもあるそうです(通常の検査薬は25単位で陽性)。1単位であれば予定の生理が来るか来ないかの時に出る可能性があります。不妊症で排卵誘発のためhCGの注射をした方は、妊娠していなくても妊娠検査で陽性になる事がありますので、注意が必要です。

 *3:妊娠の診断には超音波検査が一番確実です。経膣(ちつ)超音波装置を使えば、妊娠5週(受精して3週間目)ごろから子宮内に胎嚢(GS:赤ちゃんの部屋)の確認ができるようになりました(写真参照)

C.妊娠が正常かどうか。
 正常に妊娠した方では約5週からGSが見えますが、時には受診した時に妊娠していてもGSが見えない方がいます。GSが見えない理由としては、

    1)予定排卵日から遅れて排卵し妊娠したため、5週に達していない。
    2)子宮外妊娠をしている。
    3)予定排卵日に妊娠したが、胎児や胎盤の発育が遅れている。


 *1:女性の月経周期はまちまちです。多くの女性(約6割)が28日周期で生理がきているそうです。そのような女性では生理の開始日から13〜14日目に排卵がありますので、その時に妊娠したと考え、出産の予定日を生理開始日から280日後とする方法がとられています。しかし中には排卵が遅れたりする女性もあり、そのような方は、当然ながら胎児の発育も遅れてきますので予定日を変更(遅らせる)する必要があります。そのため、妊娠した後は超音波検査で胎児の大きさを測定して排卵がずれた可能性がないかを調べます。

 *2:排卵が間違っていない方で子宮に中にGSが見えない時は、子宮外妊娠か流産かを疑います。子宮外妊娠の場合は、卵管が破裂して腹痛や出血が起こる前に、発見することが重要です。

 *3:妊娠した方の約10〜15%は流産で終わります。不妊治療をされた方の流産率は20〜25%と高くなります。流産の多くは妊娠した胎芽の異常なので、やむを得ませんが、流産を3回以上くり返す方は「習慣流産」といって治療の対象になります。

妊婦健診と出産

経膣超音波写真

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